私が思う、海外就職と海外留学の違い。

海外

 海外で働くことは、幼いころからの夢でした。しかし、それが実現可能になった年齢の今、私は敢えて日本で働くことを選びました。

 海外留学と海外でインターン生として働く経験をさせて頂いて、「海外就職」とはどういうことのか知ることができ、今の自分には十分な準備ができていないと判断したからです。

 帰国してから、そもそもなぜ海外で働きたかったのか考えました。”海外を飛び回り、英語で交渉する海外駐在ってかっこいい”。私の理由は、漠然とした憧れであったことに気が付きました。

 しかし、憧れのような薄っぺらいで考えは、簡単に海外では打ちのめさてしまうことをインターンを通して知りました。展示会では日本の企業が海外からは後れを取っていて、ブースが閑散とした様子や、日本人は英語ができないと分かった瞬間、畳みかけるような英語で巧みに交渉を始める海外のビジネスマンを見てきました。これらの雰囲気に圧倒された日本の駐在員は、なかなか対等に交渉することが難しいのではないかと思いました。巧みに交渉している日本人の方は、ビジョンや実現したい社会構想があり、その想いに共感した人が周りに集まり、そこでは新たなビジネスが生まれていました。つまり、明確な考えや、社会をどう変えたいかなどの具体的な想いが、相手の心を動かし、ビジネスに繋がるのだと感じました。

 海外留学は、「自分が何を学びたいか」に重点を置けば、自己成長に繋がると思います。あくまでベクトルは自分でいいのです。しかし、「働く」ということは「自分の能力をどのように社会に貢献できるか」を考えることが重要でないかと思います。ベクトルは、自己成長の自分ではなく、社会に向けるべきだと気づきました。

  ベクトルが自分にしか向いていなかった私は、まず身近なことに目を向けて、自分のどんな能力を社会に貢献できるか考えていきたいです。

2020/10/26 八巻美穂

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