【厳しいグローバル社会】人がコモディティ化する時代

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「人のコモディティ化が進んでいる。」

 最近私の中でビビッときた言葉です。この言葉は瀧本哲士さんの「僕は君たちに武器を配りたい」という本の中で説明されていました。

「コモディティ」は日本語でいうと「日用品」。日用品はどこでも購入でき、他の何かに代用できるものです。つまり、人もどこにでもいるような、代行可能な人間が増えてきているということです。

 決められた時間に出社し、決められた仕事を、決められた手順で、予め予定していた成果を上げてくれる人が会社には雇われる。会社員、教師、研究員、営業マン。全ての人に当てはまります。

 上記のような条件を満たしてくれる人であれば、会社は一番安い給料で働いてくれる人を求めるようになります。これが現在のグローバル資本主義であり、「高学歴ワーキングプア」を生み出すそうです。

 さらに詳しく「コモディティ」について見ていきましょう。「コモディティ」とは、スペックが明確に数字や言葉で定義できるものだそうです。例えば、大卒、博士号、TOEIC 900点以上、簿記2級など私たちが就職活動をした際に嫌ほど求められたものです。

 「コモディティ」を採用の段階で取り入れることで「同じ価値」を持った人しか集まらない傾向になります。そこから「付加価値」が生まれることはなく、社会全体で「人のコモディティ化」が起きています。

 この「コモディティ化」から抜け出すためには「スペシャリティ」になる必要があると、瀧本さんは述べていました。

 「スペシャリティ」は専門性、特殊性を表す言葉であり、「他の人には代えられない」唯一無二の人物ということです。

 例えば、あなたが営業マンだったとして、カリキュラムや上司の指示通りに商品を販売しているのならば「コモディティ」に過ぎません。しかし、あなたの接客を受けに、あなたから商品を購入するためにお客様が来店していたら、「スペシャリティ」な営業マンということが言えるのです。

 私自身も、社会に出た一員として、「スペシャリティ」の人材になれるように、まずは「コモディティ」と「スペシャリティ」の違いを理解していきたいと思いました。そして唯一無二の人物になれるように、自分の強みに磨きをかけたいと思います。

 

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