【現役ライターが教える】人に伝わる文章術

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先日、東京駅の小さな本屋さんを訪れた時のこと。10畳もない小さな本屋さんでしたが、「文章術の本」が豊富に陳列されているのを見かけました。

ビジネス書の並びに負けない文章本の顔ぶれに驚きました。その時、世の中の多くの人が文章を上手く書きたいと思っている上、文章の大切さを認識しているのだと感じたのです。

たしかに、文章を書くことは生きていく上で避けては通れない道です。学校の作文から始まり、就活、仕事まで誰しも文章を書かざるおえない状況に当たるでしょう。

そんな私は、今でさえ文章をスラスラ書けるようになりましたが、数年前まで「自分で上手く文章が書けたらな……」と何度も思っていました。

就活や留学の書類はいつも誰かに添削してもらい、自分の実現したいことからは一歩進んだ書類が出来上がっているのを感じていました。自分で書き上げた書類ではないため、面接では上手く話せず、書類と現実のギャップができていることを感じていたのです。

あの時の大学生の自分が少しでも今の文章術を知り、自分で上手く文章を書くことができていれば違った未来があったのではないかと思っています。

そこで、今回は文章力を上げたい方に向けて現役ライターの私が「人に伝わる文章術」をお伝えします。

「誰に向けて書くか」スタートとゴールを明確にする

「人に伝わる文章術」で一番大切なのが「誰に向けて書くか」です。誰に向けて書くかを明確にしないと、八方美人か自分よがりな文章になってしまい、誰にも響かない文章が出来上がります。

そのため「誰に書くか」をまず考えましょう。

ライターの中では記事を書く前に、その人の年収や家族構成、趣味、将来像、出身地まで詳しく決めることがあるほどです。

「誰に書くか」が明確になれば、次はその人にどうなってほしいかのゴールを考えます。ゴールを考える時は、感情で考えるとわかりやすいです。

文章を読んだ後に驚いてほしいのか、感動してほしいのか、喜んでほしいのか。文章を書き始めた最初は、感情で考えてみましょう。

「結論ファースト」を意識する

次に、「結論ファースト」で文章を書くことが大切です。理由は、人の集中力に関係しています。

「現代人の集中力は8秒しか続かず、金魚の9秒を下回る」これは、マイクロソフト社のカナダ研究チームが発表した研究報告です。

8秒しか集中力が続かない私達が他人の文書を読んだ際、最後まで読むことは不可能と推測できるでしょう。そのため、結論ファーストで書くことで大事なことを伝えきれない事態を防ぐことがきできるのです。

人に添削してもらい「自分の癖」を修正する

最後に、「人に添削してもらうこと」が大切です。文章には人に指摘されないと気づけない「自分の癖」があるからです。

自分の文章の癖は、時に読みにくさに変わり、上手く伝わらなかったり最後まで読まれなかったりしてしまいます。

私が添削していてよく見かける文章の癖は、伝えたいことが多すぎる文章です。一文の中に何個も重要な要素を詰め込み、結果一文が長くなりすぎてしまう傾向をよく見ます。

文章が長くなりすぎる。伝えたいことを削れない人は、「一文一義」の法則を使うと良いでしょう。一文一義とは、文章の中に伝えたいことをひとつに絞る法則です。

この法則を意識するだけで、文章を簡単に短くすることができます。

文章上達の早道は「書き続ける」こと

以上が簡単にはなりますが、人に伝わる文章術で大切な3つのポイントです。

文章は、人の第一印象を決めてしまうほど大事なものです。

私は文章が上手に書けるだけで、コミュニケーションがスムーズになり、人間関係が良好になるとも考えています。

自分で人に伝わりやすい文章を書けるようになるには、今回ご紹介したポイントも大切ですが、何より書き続けることが大切だと思っています。文章の上達を目指している人は、私と一緒に少しづつ書き続ける習慣を身につけていきましょう。

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